【初心者向け】Zwiftを知ろう【Zwift】

What's Zwift

以前からサイクリストやトライアスリートの間でトレーニングに用いられていたZwift。

バーチャル空間で行うZwiftは、昨今のコロナ禍による外出自粛や在宅消費の増加により、認知度が更に向上してきました。

Zwiftは多種多様のトレーニングメニューがあり、トライアスリートにとって非常に有用なサービスです。

今回は、主にZwiftをまだ導入していないけれど興味があるという方へ向けて、Zwiftとはどんなサービスなのか、どのような点に注意すべきかという点を紹介します。

Zwiftを知ろう

それでは、Zwiftとはどんなサービスなのでしょうか、概要や機能を紹介します。

サービス概要

Zwiftはwebを介してバーチャル空間で行うサイクルトレーニングサービスです。

運営するZwift社は2014年にアメリカのカリフォルニアでサービスを開始しており、Zwiftのサービスは2020年11月現在、195の国と地域のサイクリストやトライアスリート、ランナーたちが愛好しています。(公式HPより)

連携させたローラー台やスマートローラーを漕ぐことにより、バーチャル画面内に表示されたアバターも走り出し、室内にいながらまるで外で走っているような感覚でローラートレーニングを行うことができる、実に画期的かつ革命的なwebサービスなのです。

Zwiftの素晴らしい点はバーチャル画面内の地形に連動してトレーニングを行うことができる点です。例えば、画面内でアバターが坂に突入した場合、実際に漕いでいるローラーもあたかも坂に突入したかのように重くなります。これは勾配に応じた負荷がかかるので、斜度の高い坂であればあるほど負荷はキツくなります。逆に下り坂であれば軽くなります。

Zwift_knowledge
こんな感じで自分が漕ぐと画面上のアバターも漕ぎます

非常にリアルな走行感覚を得ることができますし、負荷の自動調整機能を用いてインターバルトレーニングも簡単に設定することができます。

昨今の新型コロナ感染拡大の影響による室内トレーニング需要の高まりにより、トライアスリートたちの間でZwiftは一気にメジャーになりました。

当初はサイクリストのためのサービスでしたが、現在はトレッドミルとも連携可能となったことでランナーも使用することができました。関連商品も続々とリリースされていたりと、まだまだ発展中成長中のサービスなのです。

どんな機能があるの?

Zwiftには、大きくルートライド機能ワークアウト機能グループライド機能の3種類があります。

ルートライド

Zwiftでは、ニューヨークやロンドンといった現実の都市に加え、Watopiaという仮想の島を走ることができます。

それぞれの場所で複数のサイクルルートが用意されており、自由に選択して走ることができる機能がルートライド機能です。

Zwift_routeride2
こちらはWatopiaのルート選択画面。多数のコースをライドすることができます。

Watopiaは火山やジャングル、砂漠など、非常にバラエティに富んだ環境となっており、中でも獲得標高1000mを超えるAlpe du Zwiftはヒルクライムトレーニングの一大拠点となっています。

ルートライドではスプリントポイントやヒルクライムポイントなど、特定の地点に突入すると自動的にタイムが計測される機能があり、自己ベストやその日のZwifter(Zwift愛好者のこと)たちのランキングに記録されます。過去の自分やライバルたちとの比較が容易にできるので、モチベーションが向上するとともに自分の成長を感じること間違いなしです。

ワークアウト

Zwiftの目玉とも言える機能がこちらです。

1000を超えるワークアウトプランが収録されており、目的に応じて最大限の効果を発揮するトレーニングを行うことができるのです。

Zwift_workout2
多数のワークアウトから選択することができます。

更に、単発のワークアウトプランだけでなく、数週間に渡るプランも数多く収録しており、Zwiftがあなた頼れるトレーニングコーチにもなります。

また、FTPというバイクのパワー指標に応じてトレーニングの強度も自動的に変更されるので、常に自分の成長に合わせたトレーニングを行うことができます。つまりはいつまで経ってもキツイ練習をすることができます。

グループライド

Zwifterたちのアバターは同じバーチャル空間内に表示されるので、世界中のZwifterたちとオンライングループライドをすることができます。

Zwift_groupride2
毎日多数のイベントが開催されています。

プライベートグループでのグループライドはもちろん、オフィシャルでのイベントライドやレースイベントも毎日数多く開催されているので、トレーニングの成果を発揮する機会も豊富に兼ね備えています。

始めるために必要なもの

必要なもの
  • ロードバイク
  • ローラー台orスマートローラー
  • スピード・ケイデンスセンサー(通常ローラー台の場合)
  • PCやタブレットなどの出力画面

Zwiftを始めるためにはいくつか準備する必要なものがあります。

既にトライアスリートの方であればロードバイクをお持ちだと思いますので、ローラー台の導入が最も大きなハードルになるかと思います。

一般的なローラー台でもスピード・ケイデンスセンサーを用いることでZwiftを行うことができますし、パワーメーターを取り付ければパワーの測定をすることもできます。

しかし、バーチャル空間内の勾配に応じた負荷の自動調整機能はスマートローラーでないと対応していません。

そのため、スマートローラーは決して安くない買い物ですが、Zwiftの機能を最大限享受するためにも、スマートローラーの導入をオススメします。

スマートローラーはZwiftとの連携も簡単ですし、スピード・ケイデンスメーターやパワーメーターといった機能もすべてスマートローラーは兼ね備えています。管理面での負担も減少するため、長い目で見れば全く損にはならない投資だと思います。

月額料金

このような素晴らしい機能満載のZwiftの月額料金は15米ドル。日本円で1,650円(税込)です。

人によって感覚は異なるかもしれませんが、トレーニングジムの月額料金が月1万円程度と考えると、これだけの機能満載で月1,650円は割安なのでは、と私は考えています。

それにお金を支払っている方が、投資を回収するために本気でトレーニングを行うモチベーションにもなるという方も多いのではないでしょうか。

最初は7日間の無償トライアルもできるので、興味のある方はとりあえず体験してみましょう。

Zwiftがオススメの点

室内ですぐにできる

予めバイクとローラーをセッティングしておけば、思い立ったタイミングですぐにトレーニングを始めることができます。わざわざ尾根幹や大井埠頭へ行く必要はありません。

雨の日でも寒い日でも快適にトレーニングを行うことがでます。つまりはサボれません。

Zwift_room
私は自室にこのようにセットしています。

トレーニングの内容や実施可否が外部環境に左右されにくいため、トレーニングの計画が立てやすいという点は大きな強みかと思います。

トレーニングメニューが豊富

ワークアウトメニューもグループライドメニューも非常に多くの種類があり、自分の強化したいポイントに合わせたメニューを簡単に選ぶことができます。

トレーニング時間もメニューによって様々で、サクッと30分程度で終わるメニューもあれば、2時間近いメニューもあります。30分メニューはインターバルトレーニングメインでその分キツく、私も何度かDNFしていますが。。。

Zwift_workoutlessthananhour2
1時間以内で終了するトレーニングも多数収録されています。

ライドコースも豊富にあり、1人でトレーニングをしていても飽きが来ないため、継続してトレーニングを行うことができる点は非常に良いと感じました。

オンラインで世界中の人と一緒にできる

Zwiftに登録している人は同じバーチャル空間内で走行することができます。

バイクのトレーニング、特にローラーは淡々とキツイトレーニングを行うことが多く、1人では心が折れがちなのですが、同じトレーニングを同じ画面上で行うことで、気持ちを強く持ってトレーニングを完遂することができる!つまりはサボれません(2回目)。

メッセージ機能もあるので、世界中のZwifterと交流を深めることができるなど、トレーニング機能だけでなく、コミュニケーション機能も豊富に兼ね備えています。

Zwift_aroundtheworld
右側に表示されている「近くのライダー」を見るとわかるように、数多くの国々のZwifterが参加しています。

特に2020年はコロナ影響で、集団でのトレーニングが憚られた時期が多かったので、自宅で簡潔するZwift沼(Zwiftトレーニングでログが覆われていること)にハマった方が多かったようです。どんどんハマっていきましょう。

Zwiftで気をつける点

有料

Zwiftを行うためには、ロードバイクやスマートローラーといったある程度の初期投資が必要となります。

また、上述したように月1650円の利用料金が発生する点は予め認識しておく必要があります。

確かに料金は発生しますが、それを差しい引いてもおつりが来るくらいの効果、満足度があると感じています。

サービスの品質向上にはどこかでのマネタイズは必須ですし、その分Zwiftは非常にクオリティの高いサービスになっています。

私もZwiftを行うために10万円程のスマートローラーを購入しましたが、Zwiftの素晴らしさに全く後悔はなく、完全に投資は回収したと感じています。

稼働音

スマートローラーを使用すると、結構な稼働音が発生するのでマンションやアパートでは、消音マットを使用するといった対策が必要となります。

スマートローラーの種類によって、稼働音も差があるようなので、気になる方はスマートローラーを選ぶ際にそこも考慮することが良いでしょう。

ちなみに私はELITEのDIRETOというスマートローラーを使用しており、部屋は鉄筋コンクリートのマンション2階、下の階の居住はない状況で、特に消音マットは使用していませんが、これまで駆除などは一切ありません。

しかし、やはり稼働音はそれなりにあるように感じるので、例えば木造建築であるなど、防音環境によってはまた別途対策が必要となると考えています。

英語

公式ホームページは日本語対応をしていますが、Zwiftのサービス自体は全て英語表記です。1000種類を超える豊富はトレーニングメニューについても内容は英語表記となっているため、英語に苦手意識のある方はハードルが高いかもしれません。

しかし、日本のZwiftファンの方たち解説サイトがたくさんあり、トレーニングメニューやグループライドイベントの内容はwebで調べればだいたいすぐにわかります。

また、Zwift公式の問い合わせサポートは日本語対応しているので、何かトラブルがあった際にも安心して利用できます。

最近はGoogle翻訳といった翻訳アプリの正確性もどんどん向上しているので、それを駆使すれ方法もオススメです。

このように、基本英語表記ではありますが、文明の利器の力により全く不便なく快適にサービスを利用することができます。

Zwiftはとても楽しい

特に2020年春先コロナ禍の状況では、トレーニング環境が限られたため、室内ですぐにトレーニングができるZwiftは非常に重宝しました。

以前からローラーは保有していたのですが、ローラートレーニングは非常に単調かつ孤独なので、肉体的というよりも精神的な辛さが非常に大きかったと記憶しています。

単調、孤独といったローラートレーニングの弱点を見事に克服したZwiftは本当に画期的かつ革新的なサービスだと思います。

プロもイベントやレースに参加したりと、Zwiftの裾野や認知度はどんどん広がっています。

まだまだ進化しているZwiftのこれからが楽しみです。

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kan
東京で働く30代のサラリーマントライアスリート。 5kmを走るのがやっとのところから練習を開始し、2019年に総距離226kmのロングディスタンスを完走しました。 現在は世界選手権を目指してトレーニングに勤しむ毎日。 トライアスロンの楽しさ、知識、ノウハウを発信しています。