トライアスロンに挑戦して良かったこと大変だったこと

happy&hard

トライアスロンはスポーツの中でも挑戦するハードルが高いと言われています。

しかし、トライアスロンに挑戦した人はみんな楽しそうにしていますし、誰にでもできるという話も多く耳にします。実際はどうなのでしょうか。

今回は、サラリーマンとして働きながらトライアスロンに取り組んでいる筆者の経験を元に、トライアスロンに挑戦して良かったこと大変だったことを紹介します。

筆者の情報
  • トライアスロン歴2年半
  • オリンピックディスタンス7回完走
  • アイアンマンディスタンス1回完走
  • 中学高校はソフトテニス部

まずは筆者の経歴などを紹介します。

中学高校はソフトテニス部に所属し、人並みに運動経験はありましたが、社会人になってからはトライアスロンを始めるまで全く運動をしていませんでした。

2018年からトライアスロンに本気で取組み始め、2019年にはアイアンマンディスタンスという最も長い距離のレースを完走しています。

このように、ある意味非常に平凡はトライアスリート目線での意見をご紹介します。

良かったこと

good

自己肯定感が上がった・自信がついた

圧倒的に実感するのがこちらです。

トライアスロンという過酷な競技に挑戦し、そして完走することで生まれる達成感、感動は何者にも代えがたい経験でした。

また、日々の練習を通して少しずつ走れる距離が伸びたり、タイムが速くなったりという自分の成長を感じることができた点も、自信に大きくつながりました。

トライアスロンに挑戦する前は、正直自分にどこまでできるのかという不安もあり、自分の限界を自分で決めてしまっている節も多くありました。

しかし、少しずつ道具を揃え、少しずつ練習についていくことができ、昨日までできなかったことができるようになったり、タイムを更新したりといった経験を経て、自分の成長を感じることができ、次第に「自分ならできる」と思えるようになってきました。

アイアンマンディスタンスを完走する頃にはその考えは確信に変わり、トライアスリートとしてはもちろん、一人の人間としても大きな自信を持つことができました。

何事も地道に努力をすれば達成することができると考えるようになり、挑戦するということに物怖じしなくなったのはトライアスロンのおかげです。

自己管理能力が向上した

後述しますが、トライアスロンはその競技の特性上、ある程度の練習時間を確保する必要があります。

私のように、フルタイムで働きながら練習時間を確保することは、自分で意識して日々の生活を工夫する必要が生じます。

例えば、朝にトレーニングをするのであれば早起きする必要がありますし前日も夜更しすることはできませんし就業後にトレーニングを行うのであれば、そのために仕事を早く終わらせなくてはなりません。

このようにトレーニング時間を捻出するために試行錯誤したところ、自然とタイムマネジメントスキルといった自己管理能力が向上し、生活にメリハリが生まれるようになりました。

そしてその効果はトライアスロンだけに留まらず、仕事や家庭にも日々の生活の改善という形で良い影響を及ぼしていました。

トライアスロンには中毒性があるため、トレーニング一辺倒となってしまい仕事や家庭を省みなくなってしまっては本末転倒ですが、トレーニングを通して得た自己管理能力を生かして全てに本気で取り組むことで豊かな人生を送ることができるようになりました。

仲間が増えた

トライアスロンに興じている方は日本で37万人程と、意外と言っては失礼かもしれませんが、たくさんいます(2015年JTU調査より)。

また、トライアスロンのスクールやトライアスロンチームも探せばたくさんあります。

トライアスロンを続けていると、その希少性や過酷な競技の特性からか、トライアスリート同志すぐに打ち解けることができます。

また、トライアスロンは個人競技ではありますが、仲間の存在で何倍も力を発揮することができます。

実際、私がロングディスタンスを完走したときも、一緒に参加していたチームメンバーの応援のおかげで見事完走することができましたし、1人で参加していたらきっと完走できなかったのではないかと思います。

私もトライアスロンを通して、様々な年代、多様なバックグラウンドの方々と知り合うことができ、それは自分の人生において大きな財産となりました。

トライアスロンは実は選手生命が長いスポーツで、60代70代の方も多くレースには参加していますし、80代の部の世界チャンピオンは何と日本人の稲田さんという方です。

自分の親と同年代の方々と切磋琢磨する経験は、非常に気持ちが良く、自分も何歳になっても人生を楽しむことができると後押しされているような気持ちになりました。

社会人になってからですと、なかなか共通の趣味を持つ友人というものが出来づらくなるかと思いますが、トライアスロンを通して多くの仲間が出来たことは非常に嬉しく、トライアスロンを続けるモチベーションにも繋がりました。

大変だったこと

hard

お金がかかった

トライアスロンはスイム、バイク、ランと3種目を行うため、その分多くの道具が必要となります。

また、レースは日本各地で行われ、スタートも早朝であるため、泊まりで参加する場合には旅費交通費も発生します。

このように、トライアスロンに挑戦するには決して安くない費用がかかることは避けられません。

しかし、それを補って余りあるほどの達成感と感動を得ることができます。

私もこれまでトライアスロンには多額を投資しましたが、決してお金では買えない非常に多くの経験をすることが出来たので、トライアスロンに費やした費用を全く後悔していません。

時間が必要となった

トライアスロンは基本的に長距離種目であるため、トレーニングも自ずと長距離や長時間のメニューが増えてきます。またスイム・バイク・ランの3種目を行うため、必然的に練習回数も増えてしまいます。

更に、これまで運動をあまりしていない方の場合、一朝一夕でレースの距離を走りきることは難しいため、ある程度の期間をトレーニングに注力する必要はあります。

その上、すぐに体力や能力が向上するわけではないため、日々地道にトレーニングをすることが欠かせません。

私は普段週5~6日はトレーニングを行い、レース前の休日は2種目トレーニングも行っていましたが、仕事をしながらこのペースでトレーニングを行うことは結構大変です。やはりある程度の覚悟と意思が必要となってきます。

私もそうですが、フルタイムで働いていた場合油断しているとあっという間に一週間が過ぎてしまいます。そのため日々のタイムマネジメントを適切に行い、トレーニングを継続する必要があります。

最初は大変でしたが、そのおかげでタイムマネジメント能力が向上し、仕事、家庭、トライアスロンとそれぞれメリハリができたことで日々の生活も豊かなものとなりました。

これもお金には換算出来ないものであるので全く後悔はありません。

流行に疎くなった

上記の通り、トライアスロンに挑戦するにはある程度の時間の確保が必要となります。

そのため、無駄な時間はどんどん削減するようになってきます。その結果、時間を捻出するため、テレビを見たりダラダラとネットサーフィンをする時間がどんどんと減ったことで、世の中で流行っていると言われる芸能人や流行に非常に疎くなってしまいました。ちなみに今ではテレビを処分し、完全にテレビのない生活を送っています。

しかし、ニュースなどの情報はスマホやPCを用いてネット経由で得ることはできますし、映像作品はアマゾンのプライムビデオやAppleTV、ネットフリックスなどで楽しむことができます。そのため生活に全く支障はありません。

そして何より、トライアスロンに熱中しているので、テレビがない生活も全く苦にならず、トライアスロンを主軸とした生活を楽しんでいます。

結局は好きだからがんばれる

Enthusiasm

トライアスロンは、準備する道具が多かったり、お金や時間をある程度かける必要があったりと、自然と生活の主軸となってしまいます。

しかし、それだけの価値がある挑戦だと思いますし、費やしたお金や時間を差し引いても遥かに多くの良かったこと、楽しかったことがありました。

そして何より、大変なことがたくさんあってもここまで続けられたのは「トライアスロンが好きだから」、これに尽きると思います。メリットデメリットなど頭でわかっていても、”好き”という気持ちに勝るものはないと思います。

トライアスロンに挑戦すると、良くも悪くも生活は大きく変わってきてしまいます。

しかし、これまでかけたお金と時間に全く後悔はありません。人生を通して思いっきり取り組む価値がある競技に出会えたことに感謝です。

トライアスロンの達成感や感動はトライアスロンに挑戦した人にしかわからないものです。

絶対に後悔はしないので、トライアスロンに是非とも挑戦してみてください。

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kan
東京で働く30代のサラリーマントライアスリート。 5kmを走るのがやっとのところから練習を開始し、2019年に総距離226kmのロングディスタンスを完走しました。 現在は世界選手権を目指してトレーニングに勤しむ毎日。 トライアスロンの楽しさ、知識、ノウハウを発信しています。