スポーツウォッチの指標は種類が多く、全てを理解し把握している方は少ないのではないでしょうか。
今回はトライアスロンのスイムでの指標である「Swolf」を解説します。
この記事を読むことで、Swolfのすべてがわかります。
- Swolfとはどういった指標なのか
- Swolfを確認する方法
- Swolfはトレーニングでどのように活用したら良いか
Swolfってなに?
Swolfはスイムでいかに効率的な泳ぎができているかを測る指標で、以下の算式で計算されます。
Swolf=25mプールのタイム+25mのストローク数
Swolfは、swimとgolfを合わせた造語で、読み方は「スウォルフ」です。
golfという言葉が含まれていることからわかるように、Swolfはその数値が少なければ少ないほど効率的な泳ぎができているという指標となります。
例えば、25mプールでのタイムが30秒、ストローク数が15回だとすると、Swolfは45となります。
ここでタイムが30秒で変わらず、ストローク数が13回となった場合、Swolfは43へと少なくなります。
少ないストローク数でタイムが変わらないということは、それだけエネルギー消費を押さえて効率的に泳げたということです。
Swolfが少ない程効率的な泳ぎができているというのは、このような理由によるものです。
Swolfってどうやって確認するの?
では、実際にSwolfを確認してみましょう。
SwolfはGARMIN、SUUNTO、Polarといった多くのスポーツウォッチで計測機能が搭載されています。
今回は私が使用しているGARMINでの確認方法を紹介します。
まず、GARMINの計測アプリ「Garmin Connect」を開きます。
下部のメニューにある「アクティビティ」を選択します。
アクティビティが最初の画面に表示されていない方は右下にある詳細を開き、アクティビティを選択します。
アクティビティの中からスイムを選び、Swolfを確認したい過去の記録を選択します。
トレーニング記録の中央右側にSwolfが表示されていることが確認できます。これは、実施したトレーニングで計測されたSwolfの平均値となります。
更にSwolfを選択すると、各インターバルでのSwolfをグラフで確認することができます。
左下のストロークを選択すると、具体的なストローク数も確認することができます。
私の場合、Swolfもストローク数もバラバラなのでまずは安定させることが重要だということがわかります。
Swolfはトレーニングでどのように活用したらいいの?
Swolfにはレベルに応じた具体的な目安はないようです。あくまで自分自身での指標として使用します。
日々ログを取り続け、Swolfを通して過去の自分と比較することで、自分の泳ぎを客観的に見直してみましょう。
まずは何回か泳いでログを取ってみて、自分のSwolfがどのくらいか知るところから初めてみるのが良いかと思います。
また、Swolfは25mプールと50mプールでは異なります。
25mプールではターンや壁キックが生じるため、単純に25mプールでのSwolfの2倍が50mプールでのSwolfにはならないということです。
そのため、普段利用しているプールの距離でSwolfを計測し、トレーニングの指標として活用することが望ましいかと思います。
どういった泳ぎ方であれば効率的に泳ぐことができるか、そのためにどのような練習をすれば良いかを考えるきっかけとしてSwolfを指標の一つとして使用するのが良い方法かと思います。
市民プールといった公共施設では、スポーツウォッチの使用が禁止されている場所も多いため、使用する際には必ず事前に確認を行いましょう。
スポーツウォッチを使用できない場合、ストローク数を数えながら泳ぎ、タイムを合算することでSwolfを計算することもできます。
まとめ
ストローク数が多いということは、その分体力も多く使ってしまうということです。
ロングなど距離が長くなればなるほど、いかにエネルギー消費を押さえて効率的に泳ぐことができるかが非常に重要となってきます。
最初のスイムで体力を使いすぎてしまうと、その後のバイクやランにも大きく影響を及ぼすことになってしまいますので、そういった意味では非常に重要な指標と言えます。
Swolfをトレーニング指標の一つとして活用し、より効果的なトレーニングを行なっていきましょう。